クリアパルス社A2700を簡易校正に出しました
買ってからそろそろ4年になる線量計の簡易校正をしてみました。 機種はクリアパルス社製A2700。CsI(Tl)シンチレーション式の割と本格的な仕様のものです。元々は、はかるくん、という名前で文部科学省のPA(Public Acceptance)目的で作られたものであり、教育用なのですが、低線量下での精度の高さに定評があるものです。
シンチレーション式の線量計は、シンチレータの劣化が進んで感度が落ちると測定値が変わってきてしまうため、校正が必須です。(ガイガー管のものは、そこまでシビアになる必要はないかも) 5〜10年くらい経ったらやろうかと思っていたのですが、今年の3月31日までに校正の依頼をすると、最新仕様であるA2700Bへの無料アップグレードサービスをやってくれるという話を聞き、少し早いのですが、頼んでみました。
費用は50,000円+税金です。高い・・・(-_-;;;
校正結果の報告書と、A2700Bのマニュアルが付属していました。操作パネルもA2700Bのものに貼り替えてあります。液晶パネルはそのままなので、内蔵のソフトウェアを書き換えて、古い操作パネルを剥がして、新しいものを貼ったのでしょうね。ここまでやってくれるのならば、バージョンアップ代と考えればそんなに悪くはないかなぁ。
測定試験成績書では。標準器と試験器の測定結果の比較がされています。今回行っているのは、簡易校正であるため、クリアパルス社内にある校正用の測定器(標準器)の測定値と、今回校正を依頼した測定器(試験器)の値がどれだけ近いかを比較し、基準値内であれば合格になります。
あとは工場試験検査成績書として、外観とか、動作に関する試験結果が記載されていました。 その他には、校正試験の体系図が出ています。国家基準である産総研の標準器から、ポニー工業社の参照標準器をもとにクリアパルス社の社内標準器が校正され、それに今回の機器が合わせられていることが分かりますね。
以降は、クリアパルス社の社内標準器の校正結果が記載されていました。