2011年3月11日を振り返る(1)

東日本大震災後、3年が経過しました。当時の私は、東北地方での湯治を始めて1年と2ヶ月が経ったところで月に1~2回ペースで山形蔵王へ通っていました。1年経過した後は、回数を減らして月に1回として、さらに山形以外の選択肢を考え始め、最も有力な群馬の草津温泉以外には、栃木の那須湯本、福島の高湯、沼尻、岩手の須川などを検討し始めていました。

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2011年の1月には家族と栃木の那須湯本温泉へ行き、効能を確認しました。私にはそれほど劇的な効果は感じませんでしたが、穏やかな効能でそれほど悪くはなかったので、たまに行く選択肢として考えていました。(両親は那須をとても気に入って、別荘を買うことまで考えていたらしい) 2月には、群馬の草津温泉へ行きました。(こちらは過去にも行ったことがあるので、単なる繰り返しの一環でした) そして、3月には再び山形蔵王温泉へ。2011年は東北新幹線が新青森まで開通し、記念となる安いツアーが出ていたので、当初は家族と青森の酸ヶ湯温泉へ行く予定でした。しかし、この日は予約が埋まってしまっていたため、急遽予定を変更し、私だけで山形蔵王へ行くことになったのです。

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山形新幹線に乗るのは、これが初めてでした。今まではJALツアーがあまりに安くて(宿代込みで12000円から)、多少不便ではあっても、ずっと山形空港を利用していました。ところが、JAL破綻に伴って様々な事業が整理されてきたせいか安いツアーがなくなり、ダイヤ改正されたこともあって、山形空港利用のツアーが使いにくくなってしまったのです。そこで2011年からは山形新幹線を利用するツアーに切り替え、最初の1回目が2011年3月11日だったのです。

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飛行機だと40分で行けるところが、新幹線だと3時間。やや面倒ではありますが、鉄道はそれほど嫌いでもありません。この日は初めてだったこともあって、ウキウキしながら乗車し、駅弁買って、昼食にしていました。

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郡山を12:29に通過しました。

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福島を12:46に通過しました。

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東北新幹線と分かれて、山形新幹線は左側に抜けていきます。丁度、福島市の信夫山を撮っていました。(12:49)

今だから言えることですが、このとき後ろ側に連結されていた東北新幹線(仙台行き)に乗った人はどうなったんだろうか、と気になります。おそらく13:30には仙台に着いているはずで、無事に下車した後の1時間にどのような動きをしていたかで運命が大きく変わっていたはず。仙台駅近くであれば大きな被害は受けてないはずなのですが・・・

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山形新幹線は在来線区間に入り、高架エリアから、通常の地上を走る形態になります。踏切があり、一般の家が建ち並ぶこのエリアは、今だと車内で測っても0.3μSv/hを下らないエリアです。この時は、いったい、どれくらいの数値だったのだろうか?震災後になって放射線量を測り始めた者にとっては謎のままです・・・

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峠を越えて、山形県に向かいます。(12:58)

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米沢駅に到着。(13:23)

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かみのやま温泉駅に到着。(13:53)

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山形駅に到着。(14:04)

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蔵王温泉行きのバスに乗車。(14:16)

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蔵王温泉の途上にあるバス停「松尾山前」近くで、隣に座っていた高校生の携帯が緊急地震速報を受信!他の人の携帯も鳴ったようでした。私の電話はWillcomb-mobile契約のiPhone4 SIMロックフリーであったため、対応する機能がありませんでした。

そして、大きな揺れが到来!

大型バスに乗っているのに、振り落とされそうな揺れかたでした。(14:46)

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その後、しばらく停車していたもののバスターミナルまでは運行を続けるということで、バスが再度、移動を開始。蔵王温泉前の樹氷橋近くです。(14:59)

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蔵王温泉バスターミナルに到着。(15:02)

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このとき、初めて停電していることを知りました。携帯がつながらない、、とのこと。

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外は曇った、寒い空でした。

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