帽子に残る福島原発事故の痕跡
前回の測定結果がなかなか衝撃的だったため、同じく3.15のフォールアウト時にかぶっていた帽子を測定しました。
この日は世田谷区内を下北沢方面から、三軒茶屋を通り、駒沢オリンピック公園を通過し、そのまま深沢の住宅街を通って、職場にたどり着き、この経路を朝と夜で往復しています。
当時の服装は、さすがに危ないことは理解していたので、帽子をかぶり、ユニクロのジャケットを着て、手袋(軍手)をしながら移動していました。この時の手袋は、事務所の引っ越しの際に使い、その後に破棄。ズボンはどれだったか忘れてしまい、たぶん、洗濯しちゃって、どれだか分からない状態です。
ユニクロのジャケット以外で確実なのは、後はこの帽子くらい。さて、どうなるでしょうか。。
前回と同様に、マリネリ容器を使わずに、そのまま入れます。変形させると帽子として使えなくなっちゃうので、検出器を包み込むようにして、こんな感じに入れるようにしました。
結果は、、、
Cs-137 32.5 Bq/kg Cs-134 17.1 Bq/kg
キタ―――(゚∀゚)―――― !!
表面積がジャケットよりも小さいので微量ですが、やはり検出されます(汗 うぅ、これが現実なのですね・・・
続いて、比較用にまともそうな帽子を測ってみます。下記のものは、去年2012年の夏にボストンへ行ったときに買ったレッドソックスの帽子です。日本に持って帰ってからも普通に使っていますが、さすがに2011年の春に使ったものよりはずっとマシな状況であると想像できます。
同じ要領で、検出器にセットします。
結果は、、、
Cs-137 ND (<19.3) Cs-134 ND (<15.7)
セーフかな? 検体が小さすぎて、まともに測るのが難しいのですが、3.15フォールアウト時のものより反応が弱いのははっきりしていそうです。
うーん、これだけ検出量に差が出ることになった時期は、2011/3から何時くらいまでだったんですかねぇ。
あの時期の週末は長野の諏訪に逃げていましたが、それ以外はほとんど自宅か会社の屋内に引きこもっていました。それでも、これくらいは出てしまうんですね。